冴えない令嬢の救国譚~婚約破棄されたのちに、聖女の血を継いでいることが判明いたしました~
う~んう~んと、セシリーが腕組みしてうなっていると、謎の振動と共に、奥から騒々しい足音がどんどん迫ってくる。
(受付の人、帰ってきたの……? って、うわぁぁ!)
「でりゃーっ、どいたどいた~っ!!」
「きゃぁぁぁぁぁ!? なになになんなの!?」
腰を上げて通路を覗き込んだセシリーの目に映ったのは、少しバランスが崩れれば倒れてしまいそうなほど、大量のシーツを積載したカートだ。
それはセシリーの目の前で急停止すると、後ろから先日受付で対応してくれた人物がひょこっと顔を出す。女性用の黒い制服をきっちり着こなす、短い髪の美人さんだ。
「おっ、あなた昨日の? もしかして今日来るっていう新しいお手伝いさんって、あなただったの!? そうよね、そうに違いない!」
「え、違……」
(受付の人、帰ってきたの……? って、うわぁぁ!)
「でりゃーっ、どいたどいた~っ!!」
「きゃぁぁぁぁぁ!? なになになんなの!?」
腰を上げて通路を覗き込んだセシリーの目に映ったのは、少しバランスが崩れれば倒れてしまいそうなほど、大量のシーツを積載したカートだ。
それはセシリーの目の前で急停止すると、後ろから先日受付で対応してくれた人物がひょこっと顔を出す。女性用の黒い制服をきっちり着こなす、短い髪の美人さんだ。
「おっ、あなた昨日の? もしかして今日来るっていう新しいお手伝いさんって、あなただったの!? そうよね、そうに違いない!」
「え、違……」