冴えない令嬢の救国譚~婚約破棄されたのちに、聖女の血を継いでいることが判明いたしました~
「そう? あなた、変わってるけどいい子じゃない。お給金替わりとはいかないんだけど、よかったらそれ食べて。王室にも出してる店のケーキで美味しいやつだから」
「わ、ありがとうございま~す!」
セシリーは出された飴がけナッツの乗せのパウンドケーキを口に入れた。ほんのり効いた洋酒がアクセントで、とっても甘い。
「ごめんねぇ、団長もお昼までは帰ってきそうにないし、ちょっとゆっくりしててよ。あたしはまだ仕事があるんでちょっとあちこち行くけど」
「あ、それじゃ私、お手伝いさせてもらってもいいですか?」
特にやることも無く暇をつぶすのも何なので、手を上げたセシリーだったが……服装から判断されたのかロージーにはしかめ面で遠慮されてしまう。
「ええ、さすがにそれは悪いでしょ。見たとこあなた、いいところのお嬢さんなんじゃないの? 何かあったら心配だし」
「わ、ありがとうございま~す!」
セシリーは出された飴がけナッツの乗せのパウンドケーキを口に入れた。ほんのり効いた洋酒がアクセントで、とっても甘い。
「ごめんねぇ、団長もお昼までは帰ってきそうにないし、ちょっとゆっくりしててよ。あたしはまだ仕事があるんでちょっとあちこち行くけど」
「あ、それじゃ私、お手伝いさせてもらってもいいですか?」
特にやることも無く暇をつぶすのも何なので、手を上げたセシリーだったが……服装から判断されたのかロージーにはしかめ面で遠慮されてしまう。
「ええ、さすがにそれは悪いでしょ。見たとこあなた、いいところのお嬢さんなんじゃないの? 何かあったら心配だし」