冴えない令嬢の救国譚~婚約破棄されたのちに、聖女の血を継いでいることが判明いたしました~
思い出したのか目を開くとあからさまにしょんぼりして見せるラケルに、セシリーは少し同情する。騎士団の仕事はそれはそれは忙しく、本部に報告に戻ってまたすぐ任務に向かうこともざらにあるようだ。そんな時に買い置きのパンや非常糧食などを出されても力が出ないだろう。
「ふふふ、私がいる間はそんなことが無いよう頑張るから! 美味しいご飯を食べないと、いい仕事もできないもんね!」
「だよね! やった、これで明日から毎日の楽しみが増えるよ。それにこの腕輪もありがとう、助かってる! 付けてると魔力の消耗が少なくて済むから、すごく楽なんだ。いつもより体力が余っちゃうくらいで、これで午後からも元気に頑張れるよ!」
「まだまだ伸び盛りの君には期待していますよ。ではセシリー嬢、また」
気持ちのいい笑顔と共に、トレイを抱えリュアンの元に駆けていったラケルをキースが追い、列から離れてゆく。
(あれだけ喜んでくれるとやりがいがあるよね……。さて、団長の反応はどうかな?)
「ふふふ、私がいる間はそんなことが無いよう頑張るから! 美味しいご飯を食べないと、いい仕事もできないもんね!」
「だよね! やった、これで明日から毎日の楽しみが増えるよ。それにこの腕輪もありがとう、助かってる! 付けてると魔力の消耗が少なくて済むから、すごく楽なんだ。いつもより体力が余っちゃうくらいで、これで午後からも元気に頑張れるよ!」
「まだまだ伸び盛りの君には期待していますよ。ではセシリー嬢、また」
気持ちのいい笑顔と共に、トレイを抱えリュアンの元に駆けていったラケルをキースが追い、列から離れてゆく。
(あれだけ喜んでくれるとやりがいがあるよね……。さて、団長の反応はどうかな?)