お姉ちゃん!
そんな悩みをかかえたまま、もっと会えなくなってしまった。

夏休みが始まった。


「どしたの?最近元気ないじゃん」


あたしは借りていた漫画を返しに準ちゃんの部屋に来ていた。

あたしは準ちゃんに話した。


「よし、今から俺とデートに行こう」

「え!?」

「そうと決まれば...」


準ちゃんはあたしを置いて部屋を出て行った。

かと思えば帰ってきた。

杏と梅を連れて。


「母ちゃん、ちょっとこの二人よろしく」

「はいよ~」

「行くぞ」


準ちゃんはあたしの手を引いて家を出た。
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