お姉ちゃん!
戻ると、梅は完全に寝ていた。


「波留ちゃん...?眠くない?」

「んん...」


まだ寝る時はママがいいのかな?


「おいで」


あたしは波留ちゃんをだっこした。

そういえば最近どことなく波留ちゃんは元気がない気がする。


「どうしたの?なんか嫌なことでもあった?」

「んー...」

「話したくなかったら無理に話さなくていいよ」


そう言ってあたしは波留ちゃんの頭を撫でる。


「にぃに、げんきないの...」


そういえば確かに最近準ちゃんも元気ないかも。


「そっかそっか...波留ちゃんにぃに大好きだもんね」

「うん...」

「にぃにが元気無いと波留ちゃんも元気無くなっちゃうよね」


波留ちゃんは頷く。


「大丈夫、大丈夫」


あたしはそう言って波留ちゃんの背中をトントンした。

すると段々波留ちゃんは眠そうに目を擦り始めた。
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