お姉ちゃん!
♪。.:*・゜♪。


曲が始まって、みんな可愛く踊っている。


「あら...?」

「杏の動き止まった...?」


準ちゃんママと準ちゃんパパが言う。


「忘れちゃったのかな...」


そうあたしが呟くと、杏は観覧席のあたしを見つけた。

不安そうな顔、今にも泣き出しそうだった。

あたしは思わず席を立った。

杏の前にまわり、あたしも一緒に踊った。

すると、杏は徐々に思い出して来たみたいだ。


「ゔゔんっ、ゔんゔん」

「桃...」


隣で咳払いする桃。


「え、が、お、、」


そう言って桃はニコッと笑ってみせた。

杏もニコニコ踊ってくれた。
< 36 / 49 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop