お姉ちゃん！

②

「はぁー...」

「どうしたの？いっちゃん元気ないね」


今あたしはいつものように、芽生くんと帰っているところ。


「今日身体測定あったじゃん？」

「あぁ、うん、あったね」


あたしは毎年毎年、春の身体測定には頭を悩ませている。


「いっちミリも！伸びてなかったんだよー...」

「ふっ（笑）」

「ちょっと！鼻で笑わないでよー...」

「だって凄く可愛いんだもん」


そう言って芽生くんはあたしの頭を撫でる。


「俺は好きだよ、小さくて可愛いいっちゃん」


ボッと顔が赤くなるのがわかる。


「じゃあ、また明日ね」


そう言って芽生くんはあたしのほっぺにキスをした。