元彼専務の十年愛
「お疲れ様。このあとどう?」
「いえ、明日も仕事があるし、終電も迫ってますから」
「大丈夫だって。電車がなくなっても、俺のマンション近いし」
「でも…」
会話から下心以外の何も見いだせない。
幾度もこんなやりとりをしているけれど、やんわりと断っているのに彼は気づかないんだろうか。
最初に身体を触られたときに『やめてください』と毅然とした態度を取ればよかったんだろうか。
うまいかわし方がわからず、いつもここで時間を食ってしまう。
明日も朝から本業の仕事があるから早く帰りたいのに。
「いえ、明日も仕事があるし、終電も迫ってますから」
「大丈夫だって。電車がなくなっても、俺のマンション近いし」
「でも…」
会話から下心以外の何も見いだせない。
幾度もこんなやりとりをしているけれど、やんわりと断っているのに彼は気づかないんだろうか。
最初に身体を触られたときに『やめてください』と毅然とした態度を取ればよかったんだろうか。
うまいかわし方がわからず、いつもここで時間を食ってしまう。
明日も朝から本業の仕事があるから早く帰りたいのに。