□TRIFLE□編集者は恋をする□
同じ人間なのに、男と女はなんでこんなに違うんだろう。
愛しいと思えば思うほど柔らかく溶けていく私の体と、反対に固く滾ってゆく片桐の体。
だからこそこうやって一つになれるのかと思うと、その違いも全て愛おしくて仕方ない。
ただ押し込まれただけでまだ動いてもいないのに、一つになった密着した部分をきゅっと苦しいくらい締め付けてしまう私の身体。
片桐はそんな私を見下ろして、口元だけで小さく笑った。
そして私に覆いかぶさる筋肉質の体が動き出す。
こちらを見つめる切れ長の瞳。
きゅっと結んだ口元から時折漏れる熱い吐息。
目の前の光景が扇情的すぎて、頭がクラクラする。
「ん、片桐……っ」
弄ばれて、揺さぶられて、突き上げられて。
快感に体が溶け落ちていく。
「や、ダメ……っ」
必死に首を横に振る私に、片桐が首を傾げて耳元で囁いた。
「なに?」