この恋に名前をつけるなら
辺りは薄暗くなり、古びた飲屋街を歩く俺の姿。


この前行ったお店に着き、俺はお店に入っていった。



「一ノ瀬君!こっちこっち」



中島さんは俺に気が付き、呼んだ。


俺は中島さん達の席に向かう。



「遅えよ、仁。今日は莉緒来たぜ!」


海斗は俺を隣の席に座らした。



「久しぶり!元気してた?」


俺は照れながら中島さんに尋ねた。



「ホント久しぶりだね!一ノ瀬君全然変わってないからすぐ分かったよ」



「はは、よく言われる」


俺は照れ笑いを浮かべた。



「何飲む?」


海斗は俺に尋ねる。



「俺、生で」



「だと思いましたよ。お姉さん、生を三つ」海斗は店員に注文する。すぐにビールが来た。



「じゃあ乾杯します?」


海斗は俺達を見渡し、乾杯する。



「乾杯ーー」


三人の声が店中に響く。


三人はビールを飲みながら、たわいもない話から高校時代の話しで盛り上がっていた。
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