この恋に名前をつけるなら
カラオケルームから退出し、外に出る。


真っ暗になった外の駐車場。


二人は楽しそうに話しをしていた。



「喉、大丈夫?」



ガラガラになった北斗は、私を気にかけた。



「私は平気!北斗は声ガラガラじゃん、ふふ」



「やばいよね?声。楽しすぎて歌い過ぎたわ」


咳払いをしながら、北斗は自分の車にもたれかかる。



「いや、ホント今日楽しかった。ありがとね」



私は北斗に感謝し、そろそろ帰ろうとしていた。


北斗が次第に、ソワソワしだす。



「結空?」



「うん?」
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