この恋に名前をつけるなら
北斗はお茶目で可愛いところがあり、優しい。


そんな北斗が大好きだった。



その後、北斗は一人暮らしをしていた私と同棲を始める。



洗面所のコップに入った二人の歯ブラシ。


タンスの上に置かれたお揃いの服。


部屋に飾られた二人の写った写真立て。



幸せな匂いが部屋中を漂っていた。



本当に毎日が楽しくて幸せだったよ。



スーパーの買い物袋。



『重たいよね?』って一つぐらい持つのに、全部持ってくれるからさ。


北斗の顔が次第に、歪み始める。



まだ家まで遠いのに、私のために男らしく、頑張ってくれるところが大好きだったよ。
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