この恋に名前をつけるなら

「おいィ!テメぇ、おセぇんダヨォ!」



仕事が終わり、家に帰ると北斗の怒鳴り声。



私は床の上に投げ倒され、髪を掴まれていた。


強く髪を鷲掴み、鋭い眼光で私を見る。



「どんだけェ、心配したと思ッてンダヨォ、ナあァ?」



北斗は束縛が激しくなっていた。


それに北斗はお酒を好み、飲んだら気性が荒くなる。



『職場の男や男の客と話すな!』


『心配だから早く帰ってこい!』



『俺以外、男を見んな!』などと私から自由を奪い、強要する。



彼氏だからって限度があるよ。





正直、限界だった……
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