この恋に名前をつけるなら
「後悔しないように伝えてごらん!じゃないと、一生変わんないよ!」



「自分の気持ちか……だよね」



「ふふ。早くポーチ君に逢ってきな!」


美優は微笑み、結空を応援した。

 
京都行きのバスが動き出す。



「分かった」


私はバスに乗っていなかった。



「うん、ありがとう」


私は電話を切り、急いでコインロッカーに荷物を詰める。


そして、走ってタクシー乗り場に向かった。



仁くんが居そうな場所……



仁くんが行きそうな場所ぐらい目星はついていた。



絶対にあそこにいるはず……
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