この恋に名前をつけるなら
今度は間に合ってみせる。


そう言い聞かせながら、タクシーに乗り込んだ。


運転手に行き先を伝え、タクシーの中で祈るばかり。



お願いだから、プロポーズ丘公園にいて!



仁くんがプロポーズ丘公園に着いてから、

三時間ぐらい過ぎているだろうか。


私はプロポーズ丘公園に仁くんがいる事をひたすら祈っていた。



プロポーズ丘公園に着き、

私は飛び出すように走って公園周辺を探す。



街頭を頼りに、

薄暗く少しだけ怖い公園をひたすら……



私は僅かな希望を頼りに、

プロポーズ丘公園周辺を探したが、

どれだけ探しても……



どれだけ仁くんの名前を呼んでも……



仁くんの姿は見えない、

返事は返ってこなかった。



仁くんはプロポーズ丘公園に居なかった。
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