この恋に名前をつけるなら
「え?嘘!」
結空は驚く。
「でも……来ないから帰ったんだ。まさかその後、来てたなんて……知らなくてさ」
俺は結空に真実を告げる。
「え!その……ごめんね。あの日どうしても仕事休めなくて……」
「え?そうだったんだ……」
「うん……最後にまた仁君の顔を見れるなんて思わなかった!彼女さんは大丈夫なの?」
結空は心配そうに見つめた。
「ごめん、それも嘘!彼女なんていないんだよね」
「え!別れたの?」
私は取り乱した。
それと同時に彼女がいないことを喜んだのか。
私はホッとしていた。
「え?まぁ……そうだけど」
俺は結空の言葉に引っかかる。
「そっか。あの日ね、逢えなかったから仁君の大学に行ったんだ」
「え!そうだったの?」
俺は知らなかった。
結空が会いにきた事を。
「うん。その時にモデルさんみたいに綺麗な人と楽しそうに歩いてるの見ちゃった!」
「え!ホントに?見られてたなんて知らなかったよ。その人とはもうとっくに別れたんだ」
「そうだったんだ」
「うん。ホント嘘ついてごめん。自分をカッコ悪く見せないようにしてた」
本当のことを言えてスッキリしたのか。
俺の表情は少しだけ晴れていた。
「ううん、本当のこと聞けて良かった」
「結空?」
「うん?」
「行かないで欲しい」
寂しそうに結私を見つめたまま、
仁くんはお願いした。
「え?」
「松江から離れるって聞いたよ。結空に久しぶりに逢って考えたんだ。俺……」
「うん?」
「結空が大好きだ」
俺は自分の気持ちを結空に伝えた。
そして、力強く……
「え?本当に?」
「本当に!だから行かないでほしい!ダメかな?」
俺は結空の目を見て問いかけていた。
「ふふ、ほんとバカ!もう少しで京都に行くとこだったじゃん」
私は優しく仁くんの腕の辺りを叩き、仁くんを抱きしめる。
「ごめん……もう絶対に離したくない。ずっと俺のそばにいて欲しい」
「私だって……もう二度と手離したくない。ずっと仁君のそばから離れたくない!」
私は一粒の涙が流れていた。
優しく仁くんは私を抱きしめる。
気づけば日付が変わっていた。
今日は6月6日。
当時、
付き合っていた記念日の日付になっていた。
「約束する。絶対に結空から離れない」
「うん」
結空は驚く。
「でも……来ないから帰ったんだ。まさかその後、来てたなんて……知らなくてさ」
俺は結空に真実を告げる。
「え!その……ごめんね。あの日どうしても仕事休めなくて……」
「え?そうだったんだ……」
「うん……最後にまた仁君の顔を見れるなんて思わなかった!彼女さんは大丈夫なの?」
結空は心配そうに見つめた。
「ごめん、それも嘘!彼女なんていないんだよね」
「え!別れたの?」
私は取り乱した。
それと同時に彼女がいないことを喜んだのか。
私はホッとしていた。
「え?まぁ……そうだけど」
俺は結空の言葉に引っかかる。
「そっか。あの日ね、逢えなかったから仁君の大学に行ったんだ」
「え!そうだったの?」
俺は知らなかった。
結空が会いにきた事を。
「うん。その時にモデルさんみたいに綺麗な人と楽しそうに歩いてるの見ちゃった!」
「え!ホントに?見られてたなんて知らなかったよ。その人とはもうとっくに別れたんだ」
「そうだったんだ」
「うん。ホント嘘ついてごめん。自分をカッコ悪く見せないようにしてた」
本当のことを言えてスッキリしたのか。
俺の表情は少しだけ晴れていた。
「ううん、本当のこと聞けて良かった」
「結空?」
「うん?」
「行かないで欲しい」
寂しそうに結私を見つめたまま、
仁くんはお願いした。
「え?」
「松江から離れるって聞いたよ。結空に久しぶりに逢って考えたんだ。俺……」
「うん?」
「結空が大好きだ」
俺は自分の気持ちを結空に伝えた。
そして、力強く……
「え?本当に?」
「本当に!だから行かないでほしい!ダメかな?」
俺は結空の目を見て問いかけていた。
「ふふ、ほんとバカ!もう少しで京都に行くとこだったじゃん」
私は優しく仁くんの腕の辺りを叩き、仁くんを抱きしめる。
「ごめん……もう絶対に離したくない。ずっと俺のそばにいて欲しい」
「私だって……もう二度と手離したくない。ずっと仁君のそばから離れたくない!」
私は一粒の涙が流れていた。
優しく仁くんは私を抱きしめる。
気づけば日付が変わっていた。
今日は6月6日。
当時、
付き合っていた記念日の日付になっていた。
「約束する。絶対に結空から離れない」
「うん」