この恋に名前をつけるなら
一方、
体育館前の自動販売機で、
ジュースを買う私と遥の姿。
空は青く、陽光が私達を照らしてくれていた。
「それで?付き合ったんだーー?」
遥は笑みをこぼしながら、私に尋ねる。
「うん」
「いいな。おめでとう!しかも相手が一ノ瀬先輩でしょ!結空はすごいわ」
遥は自動販売機からジュースを取り出した。
「仁くん……私には勿体無いよね?」
「え!ちょっと待って。仁くん?今そう呼んでんの?」
遥は私が仁くんとより一層、
親密になっていることに驚く。
「うん。先輩はやめてくれだって。あと敬語も」
私は自動販売機にお金を入れた。
「いいなーーいいな。私も恋愛したいな。誰か王子様現れないかな?」
遥は彼氏がいなかった。
身長が高く綺麗で、
姉御肌の遥はクラスメイトから評判が良い。
なぜ遥に彼氏ができないのか、
私も不思議がっていた。
「ふふ」
私は遥の言い方に微笑む。
「なによー?」
「遥にも現れるよ」
私は自動販売機からジュースを取り出した。
「そう?」
「うん。もし現れなかったら、私が日本の反対まで探しに行ってあげるね」
「ゆあーーありがと」
遥は私を抱きしめ、笑顔になる。
「ううん」
「でも……私、日本人がいんですけど」
遥は嫌味っぽく言う。日本の反対はブラジルだった。
「ふふ」
私は笑い、遥もつられて笑う。
二人はジュースを飲みながら、
教室に戻って行った。
体育館前の自動販売機で、
ジュースを買う私と遥の姿。
空は青く、陽光が私達を照らしてくれていた。
「それで?付き合ったんだーー?」
遥は笑みをこぼしながら、私に尋ねる。
「うん」
「いいな。おめでとう!しかも相手が一ノ瀬先輩でしょ!結空はすごいわ」
遥は自動販売機からジュースを取り出した。
「仁くん……私には勿体無いよね?」
「え!ちょっと待って。仁くん?今そう呼んでんの?」
遥は私が仁くんとより一層、
親密になっていることに驚く。
「うん。先輩はやめてくれだって。あと敬語も」
私は自動販売機にお金を入れた。
「いいなーーいいな。私も恋愛したいな。誰か王子様現れないかな?」
遥は彼氏がいなかった。
身長が高く綺麗で、
姉御肌の遥はクラスメイトから評判が良い。
なぜ遥に彼氏ができないのか、
私も不思議がっていた。
「ふふ」
私は遥の言い方に微笑む。
「なによー?」
「遥にも現れるよ」
私は自動販売機からジュースを取り出した。
「そう?」
「うん。もし現れなかったら、私が日本の反対まで探しに行ってあげるね」
「ゆあーーありがと」
遥は私を抱きしめ、笑顔になる。
「ううん」
「でも……私、日本人がいんですけど」
遥は嫌味っぽく言う。日本の反対はブラジルだった。
「ふふ」
私は笑い、遥もつられて笑う。
二人はジュースを飲みながら、
教室に戻って行った。