この恋に名前をつけるなら
同棲していたけど、

栞は月末だけ家に帰っていた。


家に帰っていないことに不審に思ったが、

考えるのをやめる。



今は、栞をどう驚かしてやろうか。


そんなことしか考えていない。


飲屋街に向かう栞はどこに行くのだろうか。


行き先が気になり、

声をかけずに栞の後を追った。



すると、

一人の男性がお店から出てくる。





お店の看板を見た感じ、

ホストクラブで働いる人だろうか。


男性は茶髪で髪の毛が長く、

スーツを着ていた。



男性と栞が仲良く肩を組みながら、

路地裏に入って行くのを確認する。







一体誰なんだ?



変な胸騒ぎを覚え、後を追うようにして俺も路地裏に入っていった。



もう引き返せない。



路地裏に入ると、俺は目を疑った。
< 91 / 166 >

この作品をシェア

pagetop