この恋に名前をつけるなら
しばらくして、俺は携帯電話のアプリであるLINEで別れを告げることに。


(別れよう)



たった4文字、

それ以外言葉なんて、いらなかった。


栞とは別れ、最後に真実を知る。



ホストをしている男性とは、

俺よりも先に付き合っていたらしい。


なかなか相手をして貰えず、

寂しさの余り俺に手を出したみたいだ。




月末だけ家に帰る……








なんてのは嘘。


彼の売り上げを少しでも上げるため、

ホストクラブに行っていたのだ。



俺はこの内容を知り、深く傷つく。


それと同時にスマホを投げ、

画面が割れていた。





まるで、自分の心みたいに……



栞は自分がしたことを深く反省し、後悔していた。





俺と居たら幸せなのに……




優柔不断で自分のダメなところを酷く憎んでいた。
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