この恋に名前をつけるなら
脱ぎっぱなしの服や机の上に散らかった食べカス、見てもいない垂れ流したテレビ。




俺は人を信じれなくなり、

しばらく、家に閉じこもっていた。



信用して何になる?


また裏切られるだけ。


本当に情けなくて堪らない。


何故だろう。


結空のことが頭に浮かぶ。






忘れたはずなのに……



あの日来なかった結空を今更、

思い浮かべるなんて、惨めで情けなかった。



でも、忘れたつもりだったけど、

頭の片隅にはいつも結空がいたよね?


何でだろう……



キミのことばかり……




考えてしまうよ。



その後、俺は大学生活は苦痛でしかなかったが、無事卒業した。
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