私の担当医。


部屋について望の第一声が
「こんな部屋、用意してもらってんの?すごい」

だった

「ここの院長の息子でさ。」

「うわすご。」


...ガチャ

海斗が戻ってきた


「こんにちは」

「2人ともご飯食べたの?」

「お菓子とジュースは買ってきた」

「はい?それが飯?」

「いや...ごめんなさい」

「いまから食堂で飯食うか、あいつらも誘って。
すず、今日の晩おぼえとけ。勝手にでたこと俺は許してない」


怖い...
望も私と目を合わせてびびっている

「私かえる。」

「えー、なんでなんで。
いま、望が帰ったら今すぐに怒られるよ。」

「私も病院行ってないしバレたら怖いよ」
 
「えー」

真由さんと翔太くんに電話をかけてた海斗が戻ってきた。

「あいつらもまだご飯食べてないから食堂来るって。俺らも行こう」

「私、帰ります。」

「奢るからご飯食べていきなよ」

「いや...」

「なに?病気ってこと隠せてると思ってる?
バレてるよ?バレるの怖くて帰るって言ってるならもう遅いよ?」

「え?」「え?」

私も望もびっくりした。

もうバレてた
そんなバレることしてないのに
そんな会話もしてないし
私からみて望は体調悪そうでもない

「飯食ってから言い訳は聞くから食堂降りるぞ、腹減って機嫌悪くなりそう」

「ダメだ、望。機嫌悪くしたらもっと怒られるよ。ここは大人しく言うこと聞いておこう」

「ははっ、すずよく俺のことわかってるよ」

患者さんもスタッフも使えて昼間は賑わっている食堂。

先に真由ちゃんと翔太くんが席に座って待ってた。

真「すずちゃん〜久しぶり。
色々心配したんだよー。もう。
電話も着信拒否されちゃってたし悲しかった。」

「ごめんなさい。」

真「ほんと無事で良かった」

とっても心配してくれてたのが伝わる。



「翔太くん...あの人たちに怒ってくれたって聞いた。ありがとう」

翔「当たり前だよ。わりぃな、嫌な思いにさせて。橘先生モテるからさ。妬みだよ。もうないようにするから。悪かった」

「んーん。大丈夫。」

翔太くんもなかなかのイケメンだしモテるよ。
海斗の手下って感じで時々、厳しい時もあるけど基本はは優しい


「この子、すずの友達。
今日すずが黙って遊びに出てたから怒って呼び戻した。」


「浜中 望です。」

「俺がすずの担当医でこの2人がすずの担当の看護師。望ちゃん、何食べる?」

「何でも食べれます」

「じゃすずと一緒でいい?」

「はい。」

海斗は私たちにわかめうどんと小さい親子丼のセットを買ってきてくれた。

みんなで揃ってご飯を食べるのは本当久々でなんか感動してしまう。

たわいもない会話をしながら食べて楽しかった。
望も最初は大嫌いな医者と看護師で緊張していたけど
楽しそうだった

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