私の担当医。
「真由、すずを頼んだ。当直明けだから少しだけ休んだらまた様子見にくる。」

そうだ。海斗、当直明けだ。

「すず、寝とけ。
起きた頃に俺、様子見にくるから」

「嫌だ。一緒に上がる」

「ダメです。少し俺も休ませて。
すずが上くると心配で寝れない。
夜まで様子見る。
熱下がって上がれそうならあがろう。
とりあえず今は真由と翔太に任せる。」

「...」

そうだよね
疲れてるよね

ごめんね。

「わかった。ここにいる」

「ありがとう。夜は一緒に上がれるようにゆっくり休んで回復して。」

海斗は私のおでこに手を当てて
出て行ってしまった。

寂しくてなんだか涙がでてきた。

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