私の担当医。


真由さんが入ってきた。
呼吸を我慢できない。
喘鳴聞かれてしまった。

バレた

真「薬持ってきた。鍵開けてくれる?」

「...ヒュー...ヒューいやだ。」

真「もしもし先生?スピーカーにします」

『すず、話せる?』

海斗の声が電話越しに聞こえた。

『鍵開けて出ておいで、しんどいでしょ。
熱も下がってないしこの状態で発作はやばい。』

「...吸入ほしい」

真「吸入はここにあるよ、」

真由さんがトイレの扉の隙間から渡してくれた。

...シュ

...シュ



『マシになったか?今のうちに出てこい。』

「やだ」

『俺がキレる前に出てこい』

「...海斗の部屋に戻りたい。」

『わかってる。その話もしたい。先、治療。』


真「すずちゃん出ておいで。」

「...部屋に戻りたい」

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