私の担当医。

○橘サイド○

手術に入って4時間ほど経った。
結構大きい手術でまだもう少しかかる。

集中切らさないようにしないと


オペ室内の電話がなった

看「はい、はい、橘先生ですか?
オペ中ですけど。
わかりました。」

「なに?」

看「看護師の神田さんから電話です。」

翔太?
オペ室まで電話かけてくるってなんかあったのか?

「俺のPHSから神田にかけてくれる?」

両手が離せない俺の代わりに
オペ室の看護師さんに電話を持ってもらって翔太に電話をかけた。

「翔太どした?」

翔『すずが背中痛くてぶっ倒れてます』

「え?」

翔『いま電話かかってきて
痛くて動けてないって。呼吸も荒い』

「すずいまどこにいるの?すぐ救急車呼ばせろ」

翔『わかりません。あまり痛くて話せないっぽい。先生、救急車きたら対応できるんですか?オペ中なのに。』

「他の先生に任せるしかない」

今は手が離せない。
気持ちは今すぐに飛んで行きたいが
それができない。

今の状況のすずを放置できない
病院に運んで他の先生にでも見てうしかない

なんで俺はいつもタイミング悪いんだ。
運の悪さに呆れる

「すずと直接話したい。俺のPHSから掛け直す。」

翔『わかりました。』

翔太との電話を切って
すずにかけ直した。


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