私の担当医。
...プルルル
「すず。」
『...海斗...背中...痛い』
「翔太から聞いた、いつから?」
『...4時間前...くらい』
「今すぐ救急車よべ。」
『...海斗、オペ中でしょ?』
「翔太がいてる」
『...』
「真由もいる。俺も終わり次第すぐ向かう。とりあえず病院にこい。」
『海斗...いないなら...嫌だ』
「いま、家か?」
『...うん...痛い...ハァ...ハァ』
「大和覚えてるか?救急隊の。
あいつに行かせる。そのまま病院にこい。命令だ。拒否権はない。」
そのまま電話を切った。
これくらい強引にいかないと
体調悪いすずは病院にこない
すずの命を守るためには
今すぐに病院で処置する必要がある。
意識なくなったら取り返しのつかないことになる。
時間との勝負だ。
それから大和に電話して
すずの家の住所を伝えて向かってもらった。
翔太にも伝えてすずの対応をしてもらえるように頼んだ。
心配だが今はこのオペに集中しなければいけない。
○