私の担当医。
20.本音
目をあけると白い天井にモニター音。
見たことない景色。
「...海斗」
「起きた?おはよう」
「ここどこ?」
「病院だよ。」
「海斗の病院じゃない」
「救急車で違う病院に運ばれたんだ。
でも俺いるから大丈夫。安心して。」
確かに周りは海斗以外、誰もいない。
点滴とモニターがつながってる
ドラックストアの帰り道倒れてから
はっきりとした記憶があんまりない。
なんで病院が違うのに海斗がいるのかもわからない。
また海斗に迷惑かけてる。
「私は大丈夫だからほっといて仕事に戻って」
本当は海斗がいて嬉しい。
ほっとしたのに
また突き放してしまった
「何言ってんの、俺を呼んだのすずだよ。」
「嘘だ、呼んだ覚えない」
「パニック状態だったからな。
でも確かにすずは俺を呼んだ。
だから俺のところに連絡がきて今ここにいる。
すずには俺が必要だ、そうだろ?」
「...」
確かに背中が痛くなるたびに
海斗を思い出した。
助けてと心の中で叫んだ
私には海斗が必要だけど
それだと海斗は私ばっかりになって他の仕事ができない
今だってきっとそう