私の担当医。


「...家に帰りたい」

「この状態で?」

「でも、もう...海斗の病院はいけない。」

思いだしてまた身体が震えてきた。

「大丈夫、あの先生はすずには近づけさせない。
ごめんな。」

震えている私をまた強く抱きしめてくれた。

「怖かった。
海斗じゃない人が私の治療するって考えただけで死にたくなる」


「そうだよな、怖かったよな。ちょっと考えるわ。」


「海斗、大好き。」


「俺も」


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