私の担当医。

気づいたら病室に戻っていた

「起きた?」

「...」

「すず、ごめんね。
さっきの話のあとで悩んだんだけどどうしても必要で左手から点滴いれてるんだ。」

「...本当だ」

「鎮静剤じゃない。まだちゃんとご飯食べれないから倒れないように栄養いれてる。ご飯食べれるようになったら必ずはずすから。

あと絶対に嫌がるから。とか逃げるからって理由で俺は鎮静剤を入れない。
約束する、だから安心しろ

すずが今みたいに寝てる時とか倒れちゃって意識なくなった時は俺の判断で命を守る治療はするけど意識ある時は許可とるし、説得する。俺はすずを説得させれる自信ある。
だから安心して俺に任せて」

「ごめんね、めんどい患者で」

「めんどくない」

「私、病気と戦うから。
橘先生を信じて頑張ってみるから。

だから...見捨てないで」

「おう、絶対見捨てない」

橘先生は嬉しそうに笑いながら私の頭をポンと撫でてくれた。

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