私の担当医。



「どこ行くの」

「俺らの休憩室」

手を引かれてついた場所は
すごい広い部屋に机を椅子が並べられただけの休憩室

奥の方に自動販売機が4台置いてるけど
あとはなーんにもない


部屋の真ん中の机に私服姿の人が2人座っている

「お待たせ
さっき挨拶にきた看護師2人!」

「こんばんは。さっきはいきなりお邪魔してごめんね。西岡真由です。」

「俺は神田翔太。翔太って呼んで」

「...」

「すず座って!」

橘先生が椅子を引いて座る場所を誘導してくれた

「すずはさぁ俺のこと少しは信じてくれてるんだよな?さっき言ってたろ?」

「...」

言ったけどそんな堂々と言われると恥ずかしい。

「その俺が信用してる看護師さんたちだ。
だから大丈夫。すずが嫌がることは絶対にしない。したら俺がこいつらを怒る。

俺と同じようにこの2人だけとは会話できるようになって欲しい。しんどい時、痛い時、辛い時、俺がすぐ行けないときも我慢せずに2人に話して欲しい。」


私が嫌いなスクラブを脱いできてくれてる。橘先生に言われてなのかどうかはわからないけど落ち着いて話を聞いていられる。

その配慮が嬉しかった。
私服だと看護師にはみえないし接しやすい

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