私の担当医。

10.大事件


今回も個室が空いてなくて4人部屋。

2日前に退院したばっかり。
また戻ってきてしまった。

「土日しっかり治療しろ。
その結果次第で月曜から仕事行ってもいいよ」

「え、本当?」

仕事はもう流石に休めないと思ってた。

ありがたい。

「今日はまだいないけど担当看護師はあの2人だからなんかあればあいつらに言え」

「わかった。」

「じゃあ点滴入れるから腕出して。」

「え、なんの薬?」

「血糖値が低くてまた低血糖で倒れる。そうならないための点滴。」

「意識無くならない?」

「俺はそんな薬絶対にいれない。」

確かにわたしが全部話してからちゃんと許可とってから治療をする。

強引なところもあるけど驚くほどに不安はない

怒ると怖いけど
それはわたしのために怒ってくれてて。
その中にはちゃんと優しさもあって。
一緒にいるとやっぱドキドキしてしまう。

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