おいらんっ道中らナイス!
分岐点
先生の墓前。
諸々を終えた忍と僕ちゃん
は二人。
しばらく黙って、
立っていた。
「まただ。」
唐突に。
まず忍が口を開いた。
「また??」
僕ちゃんが聞き直すも忍は
続けて、
「今度は、
二人だ。」
と言い、
「うん
二人っきりだ…。」
僕ちゃんは、素直に相槌を打った。
そこではじめて。
二人は視線を合わせ、
互いに見合った。
ばたばたと家に戻り、
二人は、
生活費の入金された通帳を
覗きこんだ。
そして、
再び二人は、
互いを。
呆然と見合った。
そうして忍は
書いては投函
書いては投函
の、
真剣な執筆活動に
入った。
(繋いでた両手が、
一個あいちゃった‥・)
ふたりぼっちじゃ
切なすぎる。
せめて。
わたしと繋いでくれる
もう一人
僕ちゃんの空いてる片方でも、
もう一人
その人達のもう片手にも、
きっと誰かいるから…
そうして頑張ってこう…。
諸々を終えた忍と僕ちゃん
は二人。
しばらく黙って、
立っていた。
「まただ。」
唐突に。
まず忍が口を開いた。
「また??」
僕ちゃんが聞き直すも忍は
続けて、
「今度は、
二人だ。」
と言い、
「うん
二人っきりだ…。」
僕ちゃんは、素直に相槌を打った。
そこではじめて。
二人は視線を合わせ、
互いに見合った。
ばたばたと家に戻り、
二人は、
生活費の入金された通帳を
覗きこんだ。
そして、
再び二人は、
互いを。
呆然と見合った。
そうして忍は
書いては投函
書いては投函
の、
真剣な執筆活動に
入った。
(繋いでた両手が、
一個あいちゃった‥・)
ふたりぼっちじゃ
切なすぎる。
せめて。
わたしと繋いでくれる
もう一人
僕ちゃんの空いてる片方でも、
もう一人
その人達のもう片手にも、
きっと誰かいるから…
そうして頑張ってこう…。