おいらんっ道中らナイス!
その日、忍は
極楽浄土のように
お膳を挟み。



恐る恐る

長めの箸で。
お客さんの口に、
料理を、
運んでいた、
外国の方だった。

恐る恐る



一つ。

一つ。

あっ、!

箸を持つ手の甲に
いきなり
キスをされ。じーっと
みつめる
お客様に忍は

Mr.?私を食べますかっ?

思わず尋ねてしまい、

客人は。

非常に、
バツの悪そうな、
様相を呈し。

そのまま手に目を移して、

ふんっ☆
とても細い。
真直ぐこちらを向き。

眉を少し上げ

そのままくるりと
忍を手元に、
引き寄せ
手を添えて、
少し食べた方がイイ、

二人羽織のよう、
海苔巻を口先まで運ばれ、
忍は
はにかみつつ
「おいしい」と、頬張った

うん
次コレ。
これは美味しい!…あっ!

忍は慌てて、自分の口を塞いだ

他のお座敷の話…。★

ベリグっ♪☆

気にするな、かわいい子、
これ
食べてごらん

「うん‥。

おいしい。嬉しい」
忍は
お返しに
箸で
丸い

小手毬のような、
麩を
つまみ上げて
「Mr.」
と、呼び掛けると

パクリ☆と。
OHー!
デリシャス。

とても、美味しい
と、
相手も食べた
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