シンデレラ・ウェディング
happy wedding
キラキラと輝くスパンコールが施された豪華なプリンセスラインのドレスは、私が動く度にふわりと煌めく。
あおくんがプレゼントしてくれたドレスだ。
「莉央さん、お綺麗です。とてもよくお似合いですよ」
そう言って穏やかに微笑んでくれたのはモーニング姿の鏑木さんだ。
私はバージンロードを歩く相手を鏑木さんにお願いした。
「鏑木さん、ありがとうございます」
鏑木さんがいてくれたから、私は今日ここに、笑顔で立つことができている。
感謝してもしきれない。
「坊ちゃんがヤキモチを妬かれる姿が想像つきますね」
「え?ヤキモチ、ですか?」
「はい。たとえ、お父様の代わりであろうと、莉央さんと私が腕を組むことを嫌がられると思います」
そう言う鏑木さんは楽しそうだ。
「そう、ですかね・・・?」
「はい。まぁ、見ていてください」