翔ちゃんは、幽霊なんて信じな、い?
幻の4階の怪(後編)
とりあえず作戦会議だという事になり、元の位置に戻される直前の靴が落ちてる辺りまで移動する。
「窓も全部鍵がかかって、当然誰もいないし、脱出出来るところは無さそうだね」
「……一か八か鍵壊してみるか?」
「それはやば、むぐっ?!」
急に翔ちゃんが私の口を塞ぎ、自分の口に指を立てる。
教室から話し声のような、ヒソヒソとした声が聞こえてきた。
「さっきまで誰もいなかったよね? 誰の声……?」
姿勢を低くして、翔ちゃんに小声で話しける。
「さあな。怪談通りお化けの学校とやらなら、そういうことだろ」
「それって私たちの存在が気づかれたらヤバいよね……?!」
「ちょっと見てみるか?」
そうやって背を起こそうとする翔ちゃんの腕を思い切り引いて姿勢を下げさせる。
「いや見つかったらどーすんの?! もっと慎重に緊張感持って行動しないと危ないよ!」
「別にふざけてる訳じゃねーって。悠長にしてる場合じゃねーから、何か行動しねーとだろ?」
「でも」
と、その時。
「窓も全部鍵がかかって、当然誰もいないし、脱出出来るところは無さそうだね」
「……一か八か鍵壊してみるか?」
「それはやば、むぐっ?!」
急に翔ちゃんが私の口を塞ぎ、自分の口に指を立てる。
教室から話し声のような、ヒソヒソとした声が聞こえてきた。
「さっきまで誰もいなかったよね? 誰の声……?」
姿勢を低くして、翔ちゃんに小声で話しける。
「さあな。怪談通りお化けの学校とやらなら、そういうことだろ」
「それって私たちの存在が気づかれたらヤバいよね……?!」
「ちょっと見てみるか?」
そうやって背を起こそうとする翔ちゃんの腕を思い切り引いて姿勢を下げさせる。
「いや見つかったらどーすんの?! もっと慎重に緊張感持って行動しないと危ないよ!」
「別にふざけてる訳じゃねーって。悠長にしてる場合じゃねーから、何か行動しねーとだろ?」
「でも」
と、その時。