初恋の彼の極秘任務!?
 大和くんのこと、欠陥品だなんて言うんだもん。
 あの時は、こっちが機嫌悪くなっちゃいそうだった。

 私は話しながら、うつむくと、大和くんが心配そうに顔をのぞきこんできた。

「……っ」

 だから、距離が近いんだってば!

 これもアンドロイドだからなの?

 私が都合よくそう考えているだけかもしれないけど。

「具合悪くなったのかと思った」
「えっ」
「急にうつむいたから、具合悪くなったのかと思ったって言ってんの」

 言い方はきついけど、心配してくれてるのがよく分かる。
 大和くんってそういう人だよね。

 私は顔を上げると、大和くんの顔をまっすぐ見て話し始めた。

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