初恋の彼の極秘任務!?
「へぇ、そうなんだ? でもさ、連れてこられたほうが、連れてきたほうを見下ろしてるとか、あんまりない気がするんだけど? しかも、さっき、足を引っかけてたよな? 相沢さんに」

 大和くんはさっきの光景を見てたんだ。
 偶然なんだろうけど。

 地面に座り込んでる私に、大和くんは手を差し伸べてくれた。

「ほら、つかまって」
「ありがとう……」
「別に。……で、なんでこんなことになってるわけ?」

 三人の女の子は、それぞれを目で合図を送るかのように、キョロキョロし始める。
 すると、ひとりの子がしゃべり出す。

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