初恋の彼の極秘任務!?
「あっ、ごめんね。自分で考えろって話だよね! もう一回考えてみるね!」

 自分でも何を言ってるのか分からないけど、少し冷静になろうと思い、一度深呼吸をした。

「相沢さんのことが好きなんだ」
「あっ……」

 私が考えるよりも先に、陸斗くんに答えを言われてしまった──。

 今のって……告白?

 私、陸斗くんに告白されちゃったの!?
 信じられない!

「なんで……私なの? すぐに弱音はくし、ハッキリものを言えないし、色々迷っちゃうし……いいとこなんて何にも──」

 自分の嫌な部分をばーっと早口で言っていると、

「そういうとこも含めて、かわいいなって思ったんだ。最初に相沢さんを見たのは、入学式のときだったんだけどね。実は、その時にひとめぼれしたんだ」

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