初恋の彼の極秘任務!?
 でも、時田先生は、自分の首が飛ぶかもしれないっていう心配しかしていないようにも見える。
 自分のことしか考えていないのかな?

 私は、大和くんと陸斗くんのために誰にも言わないと決意をした──。

 時田先生のことは、味方だって思っていいのかよく分からないから、半信半疑でいることにしよう。
 信じすぎると後でどんな目にあうか分からないもんね。

「もう帰っていいですか?」
「えぇ。彼らのことを話しておきたかっただけだから」
「では、さようなら」

 軽く頭を下げ、挨拶をして保健室を後にした。


 大和くん、陸斗くん……時田先生は何を考えているか分からないよ。

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