君のためのウエディングドレス
中学も一緒だったけれど、高校は別になった。
優衣花は自分の気持ちをあまり言わないから心配だった。彼女と遊んだ時は毎回「学校で嫌なことない? 大丈夫?」って、おせっかいかなと思ったけれど、質問していた。嫌がらせ受けてたりしたらすぐ学校に乗り込む覚悟もしていた。
ちなみに喧嘩は勝つ自信がある。
小学生の時、よく喧嘩して先生に怒られたな。今もたまにするけれど。
でも彼女は、友達も出来たらしく。
にこにこして「大丈夫」だよって言いながら、スマホの写真も見せてくれた。
教室で5人で写っている写真。
その中に男の子もふたりいて、なんだか心がモヤモヤしていた。
もしかして、どっちかと付き合っていたりしないだろうかって。想像しただけでちょっとムッとした気持ちになる。でも、聞けない。
俺はだれよりも優衣花の一番近くにいたい。
だけどそれはワガママで。
だって、優衣花には優衣花の生活があるから。
そんな時、彼女は漫画を読みながら呟いた。
「ウエディングドレス、可愛い。着てみたいな」って。
優衣花は自分の気持ちをあまり言わないから心配だった。彼女と遊んだ時は毎回「学校で嫌なことない? 大丈夫?」って、おせっかいかなと思ったけれど、質問していた。嫌がらせ受けてたりしたらすぐ学校に乗り込む覚悟もしていた。
ちなみに喧嘩は勝つ自信がある。
小学生の時、よく喧嘩して先生に怒られたな。今もたまにするけれど。
でも彼女は、友達も出来たらしく。
にこにこして「大丈夫」だよって言いながら、スマホの写真も見せてくれた。
教室で5人で写っている写真。
その中に男の子もふたりいて、なんだか心がモヤモヤしていた。
もしかして、どっちかと付き合っていたりしないだろうかって。想像しただけでちょっとムッとした気持ちになる。でも、聞けない。
俺はだれよりも優衣花の一番近くにいたい。
だけどそれはワガママで。
だって、優衣花には優衣花の生活があるから。
そんな時、彼女は漫画を読みながら呟いた。
「ウエディングドレス、可愛い。着てみたいな」って。