狼男な彼女
娘を溺愛する彼女の父が、体の小さな彼女を心配して習わせた多種多様な格闘技。

偶然にも潜在的に彼女が持っていた異常なまでの格闘センスと習った技術の融合。

恐るべき化学変化によって生み出されたのは、不意に体に触れた者に対する反射的で、それ故に容赦の無い打撃。

わかりやすく言えば、満月を見ると豹変する狼男のようなものだ。

ふと隣を見ると、規則正しく優しい電車の振動に揺られながら彼女が柔らかな寝息をたてている。

寝顔もめちゃくちゃかわいいな。

無防備な寝顔で熟睡する彼女に、再び俺の中の欲望が疼き出す。
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