契約妻失格と言った俺様御曹司の溺愛が溢れて満たされました【憧れシンデレラシリーズ】
「君にそのつもりはなくても、そうなってしまうんだよ。こんなに俺を狂わせるのは後にも先にも楓だけだ」
そう言って彼はまた楓の唇にキスをする。目を閉じて彼の温もりを感じながら楓は自分も同じだと思っていた。
楓だって彼に翻弄され続けている。
好きになってはいけないといくら止めようとしても、走り出す気持ちを止めることはできなかった。
「楓、愛してるよ。君は俺の妻だ。もう絶対に離さない」
甘い言葉を囁きながら、熱い彼の唇が頬に耳に、吸い付くように触れた後、首筋を辿りだす。
大きな手がシャツのボタンを外したのに気がついて、楓はハッとして口を開く。
「ま、待ってください、和樹さん、私、今帰ってきたばかりで……」
「……知ってるよ、遅くまでお疲れさま」
言いながら彼はシャツの中に侵入する。楓の肌を、楽しむように刺激する。
「ん……きょ、今日はすごく忙しくて……」
その感覚に負けそうになりながら、楓は彼にさりげなくストップをかける。
このままでは一日中働いた身体を彼にさらけ出すことになってしまう。
……けれどまったく通じなかった。肌を辿る不埒な唇は、愛の言葉を囁くのみである。
「うん、ありがとう。仕事に一生懸命な楓も大好きだ」
「ん……あ……。そ、そうじゃなくて……! あまり綺麗じゃないから」
「大丈夫だ。楓はどこもかしこもいい匂いがする。俺をおかしくさせる楓の香りだ。ずっとこれを目一杯感じたいと思ってた」
「い、いい匂いって、そんな……! ダ、ダメです!」
たまらずに楓は、胸元の癖のある黒い髪をくしゃくしゃとする。
手を止めて見上げる彼に直接的な言葉で懇願した。
「お、お風呂に入らせてください……! お、お願いです……」
すると彼は、瞬きを二回、三回。
楓をしっかりと抱いたまま、ぷっと噴き出しはははと声をあげて笑い出した。
「ごめん、ごめん! つい夢中になってしまった」
そしてジッと楓を見つめる。
「君の香りも俺の理性を壊すんだよ」
ようやく止まった彼の甘い攻撃に、楓はホッと息を吐く。
でもそれは自分も同じだと思っていた。
はじめては綺麗な身体で臨みたいと思うのに、彼の熱い唇の感覚に身を任せそうになっていた。彼に出会ってからは、なにひとつ冷静な判断ができなくなっている。
「本当はこのまま君を抱きたいけど、仕方ない。お風呂に入っておいで」
これから起こる出来事をはっきりと口にした彼に、楓の頬が熱くなる。こんな風に彼の言動にいちいち反応してしまうのもいつものことだった。
和樹が目を細めて楓の頬に手で触れる。そしてたまらないっといった様子で、もう一度楓の胸元にキスをした。
「きゃあ! も、もうっ……!」
声をあげる楓を見上げて、和樹がべっと舌を出した。
「そうやって赤くなるその頬も、俺をおかしくさせるんだ」
そう言って彼はまた楓の唇にキスをする。目を閉じて彼の温もりを感じながら楓は自分も同じだと思っていた。
楓だって彼に翻弄され続けている。
好きになってはいけないといくら止めようとしても、走り出す気持ちを止めることはできなかった。
「楓、愛してるよ。君は俺の妻だ。もう絶対に離さない」
甘い言葉を囁きながら、熱い彼の唇が頬に耳に、吸い付くように触れた後、首筋を辿りだす。
大きな手がシャツのボタンを外したのに気がついて、楓はハッとして口を開く。
「ま、待ってください、和樹さん、私、今帰ってきたばかりで……」
「……知ってるよ、遅くまでお疲れさま」
言いながら彼はシャツの中に侵入する。楓の肌を、楽しむように刺激する。
「ん……きょ、今日はすごく忙しくて……」
その感覚に負けそうになりながら、楓は彼にさりげなくストップをかける。
このままでは一日中働いた身体を彼にさらけ出すことになってしまう。
……けれどまったく通じなかった。肌を辿る不埒な唇は、愛の言葉を囁くのみである。
「うん、ありがとう。仕事に一生懸命な楓も大好きだ」
「ん……あ……。そ、そうじゃなくて……! あまり綺麗じゃないから」
「大丈夫だ。楓はどこもかしこもいい匂いがする。俺をおかしくさせる楓の香りだ。ずっとこれを目一杯感じたいと思ってた」
「い、いい匂いって、そんな……! ダ、ダメです!」
たまらずに楓は、胸元の癖のある黒い髪をくしゃくしゃとする。
手を止めて見上げる彼に直接的な言葉で懇願した。
「お、お風呂に入らせてください……! お、お願いです……」
すると彼は、瞬きを二回、三回。
楓をしっかりと抱いたまま、ぷっと噴き出しはははと声をあげて笑い出した。
「ごめん、ごめん! つい夢中になってしまった」
そしてジッと楓を見つめる。
「君の香りも俺の理性を壊すんだよ」
ようやく止まった彼の甘い攻撃に、楓はホッと息を吐く。
でもそれは自分も同じだと思っていた。
はじめては綺麗な身体で臨みたいと思うのに、彼の熱い唇の感覚に身を任せそうになっていた。彼に出会ってからは、なにひとつ冷静な判断ができなくなっている。
「本当はこのまま君を抱きたいけど、仕方ない。お風呂に入っておいで」
これから起こる出来事をはっきりと口にした彼に、楓の頬が熱くなる。こんな風に彼の言動にいちいち反応してしまうのもいつものことだった。
和樹が目を細めて楓の頬に手で触れる。そしてたまらないっといった様子で、もう一度楓の胸元にキスをした。
「きゃあ! も、もうっ……!」
声をあげる楓を見上げて、和樹がべっと舌を出した。
「そうやって赤くなるその頬も、俺をおかしくさせるんだ」