契約妻失格と言った俺様御曹司の溺愛が溢れて満たされました【憧れシンデレラシリーズ】
彼の方はいつも一緒にいてどうしてもごまかせない第一秘書だけには話しているようだが、その秘書も信頼できる人物のはずなのに。
「私、誰にも言ってません」
「いや、私はそれを疑っているわけではない。もちろん私の側からも漏れてはいない」
「ならどうして……?」
楓が言うと、彼は腕を組んだ。
「君があまりにも変わらないからだろう」
「え? ……どういうことですか?」
言葉の意味がよくわからず聞き返す。
「だから君があまりにも俺の妻らしくないからだ」
やや苛立ったように彼は言う。
俺、という一人称を使ったということは完全にプライベートモードに入ったのだろう。
「妻らしくないって……。意味がよくわかりません」
情報を小出しにしながら勝手に苛ついている彼に、憮然として楓は言う。
相手がそのつもりなら、今の立場は対等だ。
「おっしゃりたいことがあるなら、はっきりわかるように言ってください」
すると彼は目を細めて楓の着ている服に視線を送る。
「君は毎日そのスタイルだな」
その言葉に、楓はムッとした。
三葉商船の女性社員に服装の規定はない。
「私、誰にも言ってません」
「いや、私はそれを疑っているわけではない。もちろん私の側からも漏れてはいない」
「ならどうして……?」
楓が言うと、彼は腕を組んだ。
「君があまりにも変わらないからだろう」
「え? ……どういうことですか?」
言葉の意味がよくわからず聞き返す。
「だから君があまりにも俺の妻らしくないからだ」
やや苛立ったように彼は言う。
俺、という一人称を使ったということは完全にプライベートモードに入ったのだろう。
「妻らしくないって……。意味がよくわかりません」
情報を小出しにしながら勝手に苛ついている彼に、憮然として楓は言う。
相手がそのつもりなら、今の立場は対等だ。
「おっしゃりたいことがあるなら、はっきりわかるように言ってください」
すると彼は目を細めて楓の着ている服に視線を送る。
「君は毎日そのスタイルだな」
その言葉に、楓はムッとした。
三葉商船の女性社員に服装の規定はない。