エリート御曹司はママになった初恋妻に最愛を注ぎ続ける
耳元で甘く囁いた彼が、唇にチュッと軽い口づけを落とす。彼にとっては気まぐれな戯れでも、私は確実にうれしかった。
だから、嘘をついた本当の理由を説明しようとは思わない。
夢のような初恋の続きを、終わらせたくはないから……。
「亜椰……」
愛おしげに名前を呼ばれ、再び唇を塞がれる。立ったままがっちり頭を掴まれた状態で、絶え間ないキスの雨を受け止める。
そのうち水音が立つほど深く舌を絡ませてきて、腰が砕けそうになる。そんな私にすぐ気づいた彼は、ひょいと私の体を抱え上げ、ベッドまで連れて行った。
清潔で滑らかなシーツに寝かせられ、その上に彼が覆いかぶさる。
彼の美しいアーモンド形の目はまだ理性を保っているようで、ふとした瞬間にきらりと野性的な輝きを放ち、私を魅了する。
耳の奥でドクドクと脈打つ鼓動を感じていると、私を見つめたままの彼が、服の上から体に手を這わせた。私の反応を窺いながらゆっくりと往復する手に、時折ぴくんと体が跳ねる。
初めての感覚に戸惑っているうちに、ワンピースのファスナーと胸を隠していた下着を順に下ろされて、直接胸を愛撫された。指先や舌で赤い頂を弄られ、お腹の奥が熱くなってくる。