故意な恋~ある執事の日常~
それはもう入念に、毎日写真付きの報告書も提出させて。
「でも、晴人が楽しそうで私たちは安心していたの。
あの子、文句も言わず周りが期待するまま頑張って。
唯一の跡取りってことで、余計に重圧だったと思うのよ。
やっぱり親としては、子供には幸せでいて欲しいじゃない?
だからね、依里ちゃんには本当に感謝してるのよ」
それは、奥様のずっと心に溜めていた本心。
旦那様とも時々、坊ちゃんの事で悩まれていたようです。