故意な恋~ある執事の日常~
それを不思議に思った晴人さんが、私の顔を覗き込み首を傾げる。
「どうしたの?」
「いえ、本当にお義父さまと似てらっしゃるなと思って…」
「…まぁ、否定はできないね」
不本意なのか、少し顔を顰めているのが余計に面白くて笑ってしまう。
「さぁさ、二人とも立ってないで座りなさいな。
折角の料理が冷めてしまうわ」
「仕事を頑張って終わらせてきたのですから、少しくらい褒美をもらっても罰は当たらないでしょう」