故意な恋~ある執事の日常~


晴人にとっての褒美とはもちろん、愛する妻・依里の事だ。

抱きしめたり、キスしたりするだけで元気が湧いてくるのだから、愛とは不思議なものだ。

「晴人、いいから座りなさい」

お義父さまの一言で、ようやく席についた晴人さん。

「全く、父親のいう事は素直に聞くのね」

お義母さまが、少し膨れながら言う。

「母さんの言う事も十分聞いてると思いますが」

「あら、いつ?」
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