故意な恋~ある執事の日常~


若奥様はどうやらご自分の魅力に全く気づいておられない様子。

やれやれ、坊ちゃんは何をしておられるのやら。

「嫌だわ。依里ちゃんはとっても魅力的じゃない。

そこら辺に転がってる見た目だけの女たちより断然良いわ」

「あはは…」

奥様の突然の毒舌に、若奥様は苦笑いしておられます。

「その点、依里ちゃんはとってもいい子だもの。

やっぱり新堂家の男の血は伊達じゃないわね」
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