だから、泣くな
その夜、俺はバイクに乗っていつも集会をやっている公園を目指していた。そこはちょっと街から離れたところにあって人通りも少なく、集会をするには打ってつけの場所だった。
「お疲れ〜、今日は早いね〜」
「お前こそ何時から来てんだよ。他の奴らはみんな遅刻して来るってのに」
「何言われんのかなって楽しみすぎて、学校終わってからすぐここ来た」
「張り切りすぎだろ。早く来たって俺がいなきゃ、話聞けねぇってのに」
「あ、それもそうだね〜。次から気をつけよ」
このどこかふわんとしている男は、三上大和。CHERRY BLOSSOM幹部の1人で、かなりの力持ち。めっちゃ筋肉やばいから、大和に殴られたらとにかく痛い。
頭がおかしいというわけではないが、たまによく分からない行動をしたり、後先考えず相手のチームに1人で特攻して行くような奴。それでこっちが不利になることはないんだけど、もう少し協調性というものを身につけてほしい。
「ねぇ馨、優弥から聞いたよ〜」
「は?何の話をしてるんだ?」
「馨、入学式で如月さんって子に一目惚れしたんだってね?俺もうびっくり〜」
「あんの野郎…今日会ったらシメてやる…」
あいつほんと余計なこと喋りやがって。如月さん本人に俺が一目惚れしたってバレたら、気持ち悪がられるだろうが。
「その如月さんって子、どんな子なの?馨を惚れさせるなんて、すっごい興味津々なんだけど」
「入学式ん時、道に迷ってたんだよ俺が。そしたら、めっちゃ丁寧に道案内してくれてさ。今から自分も入学式で遅れられないって状況で、すごい丁寧に接してくれたところに惚れた。あとシンプルに超絶可愛い」
「お前がそんなに饒舌で語るとか、ちょっと気持ち悪いな。普段口数少ないから尚更」
「それは失礼すぎんだろ。まぁ、俺みたいなの相手にもされないと思うけどな…って、優弥!!」
「おー、馨どうした?そんな般若みたいな顔して」
「どうしたじゃねぇだろ。お前如月さんのこと大和に話したろ?」
「いいじゃん、別に。お前の初恋なんだし、みんなで応援するぜ?」
「如月さんに知られたら困るだろ。これ以上絶対に広めんなよ」
「わりぃ、幹部の奴ら全員にLimeしちゃった☆」
「お前マジでもう…やることが早いんだよ…」
幹部全員に知られたってことは、みんなからそれぞれからかわれるってことじゃねぇか。マジ恥ずかしいんだけど。
優弥をシメていると続々と幹部連中が集まってきて、俺はシメるのを辞めて集会の準備を始めた。さっきから幹部連中がにやにやしているのが気になるが、そこはスルーしよう。面倒くさいから。
「お疲れ〜、今日は早いね〜」
「お前こそ何時から来てんだよ。他の奴らはみんな遅刻して来るってのに」
「何言われんのかなって楽しみすぎて、学校終わってからすぐここ来た」
「張り切りすぎだろ。早く来たって俺がいなきゃ、話聞けねぇってのに」
「あ、それもそうだね〜。次から気をつけよ」
このどこかふわんとしている男は、三上大和。CHERRY BLOSSOM幹部の1人で、かなりの力持ち。めっちゃ筋肉やばいから、大和に殴られたらとにかく痛い。
頭がおかしいというわけではないが、たまによく分からない行動をしたり、後先考えず相手のチームに1人で特攻して行くような奴。それでこっちが不利になることはないんだけど、もう少し協調性というものを身につけてほしい。
「ねぇ馨、優弥から聞いたよ〜」
「は?何の話をしてるんだ?」
「馨、入学式で如月さんって子に一目惚れしたんだってね?俺もうびっくり〜」
「あんの野郎…今日会ったらシメてやる…」
あいつほんと余計なこと喋りやがって。如月さん本人に俺が一目惚れしたってバレたら、気持ち悪がられるだろうが。
「その如月さんって子、どんな子なの?馨を惚れさせるなんて、すっごい興味津々なんだけど」
「入学式ん時、道に迷ってたんだよ俺が。そしたら、めっちゃ丁寧に道案内してくれてさ。今から自分も入学式で遅れられないって状況で、すごい丁寧に接してくれたところに惚れた。あとシンプルに超絶可愛い」
「お前がそんなに饒舌で語るとか、ちょっと気持ち悪いな。普段口数少ないから尚更」
「それは失礼すぎんだろ。まぁ、俺みたいなの相手にもされないと思うけどな…って、優弥!!」
「おー、馨どうした?そんな般若みたいな顔して」
「どうしたじゃねぇだろ。お前如月さんのこと大和に話したろ?」
「いいじゃん、別に。お前の初恋なんだし、みんなで応援するぜ?」
「如月さんに知られたら困るだろ。これ以上絶対に広めんなよ」
「わりぃ、幹部の奴ら全員にLimeしちゃった☆」
「お前マジでもう…やることが早いんだよ…」
幹部全員に知られたってことは、みんなからそれぞれからかわれるってことじゃねぇか。マジ恥ずかしいんだけど。
優弥をシメていると続々と幹部連中が集まってきて、俺はシメるのを辞めて集会の準備を始めた。さっきから幹部連中がにやにやしているのが気になるが、そこはスルーしよう。面倒くさいから。