だから、泣くな
「明日はどうやっていじめる?」
「もう顔見るのも嫌だし、学校来れなくなるくらいやばいのやる?」
「でもさ、今日のトイレのやつで懲りないかな」
「あれくらいじゃ懲りないでしょ〜」
私がいることに気づかず明日の相談をする2人。明日は何をされるんだろうと、心臓がバクバクと早く脈打つ。
「すげぇな、お前ら。よくそんなクソみたいなことペラペラ出てくるな」
「さ、桜井くん…これは違くて…」
「何も違くねぇだろ。如月さんって子をいじめる計画立ててるようにしか聞こえなかったんだけど」
「別に…そんなつもりじゃ…」
「そうそう、如月さんとは仲良しだし!」
「仲良しって、お前ら嘘もいい加減にしろよ。どっからどう聞いたって、いじめの相談だろうが」
この声はたしか、隣のクラスの桜井馨くんだよね。クラスの女子たちがイケメンだって騒いでたなぁ。
てか、桜井くんでもこんなところに来たりするんだ。明らかに一軍って感じだから、ちょっとイメージがつかないというか。
「お前らさ、自分がやってること相当ダサいって気づけよ。高校生にもなっていじめとか、すっげぇダサいから」
「なんで桜井くんがあの女を庇うのよ!」
「なんでって言われても…如月さんすごくいい子だし、お前らみたいなクズにいじめられるような子じゃねぇんだわ」
え、待って。なんで私がいい子とか言っちゃってんの?
桜井くんと接点ないし、そもそも私はいい子じゃないし。またいじめっ子たちの恨みを買いかねないんじゃ…。
麗奈が桜井くんは顔だけ良くて中身はきっとクズよとか言ってたから、私の中の桜井くん像は顔が良くて中身がクズだったんだけど、中身も普通にかっこ良くない?
見ず知らずの私のことを庇ってあそこまで言い返してくれてるし、クズではない気がする。
「周りがいじめを容認してるとでも思ってんの?だから調子に乗ってあんなえぐいことできんだろ?」
「別に…そんなつもりじゃ…」
「じゃあなんであんなことしてんだよ。お前ら、如月さんに同じことされても文句言えねぇかんな?」
「すみません…」
別にあの子たちに同じことをしようなんて考えてないけど、少しは仕返ししたいよね。あんだけいじめといて、知らん顔なんて絶対許さないから。
「如月さんに謝るか、明日からお前らがいじめのターゲットになるか選べよ」
「如月さんに…謝ります…」
「お前らはそうやって楽な方選んでるけど、謝る気あるなら今までの如月さんと同じ痛み味わう覚悟くらいはしとけや」
「ヒッ…すみません…」
なんかすごい勝手に話進んでる気がする。てか、私が聞いてることに誰も気がついてないし。
「もう顔見るのも嫌だし、学校来れなくなるくらいやばいのやる?」
「でもさ、今日のトイレのやつで懲りないかな」
「あれくらいじゃ懲りないでしょ〜」
私がいることに気づかず明日の相談をする2人。明日は何をされるんだろうと、心臓がバクバクと早く脈打つ。
「すげぇな、お前ら。よくそんなクソみたいなことペラペラ出てくるな」
「さ、桜井くん…これは違くて…」
「何も違くねぇだろ。如月さんって子をいじめる計画立ててるようにしか聞こえなかったんだけど」
「別に…そんなつもりじゃ…」
「そうそう、如月さんとは仲良しだし!」
「仲良しって、お前ら嘘もいい加減にしろよ。どっからどう聞いたって、いじめの相談だろうが」
この声はたしか、隣のクラスの桜井馨くんだよね。クラスの女子たちがイケメンだって騒いでたなぁ。
てか、桜井くんでもこんなところに来たりするんだ。明らかに一軍って感じだから、ちょっとイメージがつかないというか。
「お前らさ、自分がやってること相当ダサいって気づけよ。高校生にもなっていじめとか、すっげぇダサいから」
「なんで桜井くんがあの女を庇うのよ!」
「なんでって言われても…如月さんすごくいい子だし、お前らみたいなクズにいじめられるような子じゃねぇんだわ」
え、待って。なんで私がいい子とか言っちゃってんの?
桜井くんと接点ないし、そもそも私はいい子じゃないし。またいじめっ子たちの恨みを買いかねないんじゃ…。
麗奈が桜井くんは顔だけ良くて中身はきっとクズよとか言ってたから、私の中の桜井くん像は顔が良くて中身がクズだったんだけど、中身も普通にかっこ良くない?
見ず知らずの私のことを庇ってあそこまで言い返してくれてるし、クズではない気がする。
「周りがいじめを容認してるとでも思ってんの?だから調子に乗ってあんなえぐいことできんだろ?」
「別に…そんなつもりじゃ…」
「じゃあなんであんなことしてんだよ。お前ら、如月さんに同じことされても文句言えねぇかんな?」
「すみません…」
別にあの子たちに同じことをしようなんて考えてないけど、少しは仕返ししたいよね。あんだけいじめといて、知らん顔なんて絶対許さないから。
「如月さんに謝るか、明日からお前らがいじめのターゲットになるか選べよ」
「如月さんに…謝ります…」
「お前らはそうやって楽な方選んでるけど、謝る気あるなら今までの如月さんと同じ痛み味わう覚悟くらいはしとけや」
「ヒッ…すみません…」
なんかすごい勝手に話進んでる気がする。てか、私が聞いてることに誰も気がついてないし。