初恋のあの子の最大の後悔〜後編〜
そして、

「死にたい気分だったから、だから、いい自己破壊だと思えば、ありがたかった。

いい思い出になったよ。」

涙のあとが残った笑顔で言った。出逢った頃とは違う真っ暗な笑顔で。

「・・・何があったんですか?」

と問いかけると「気にしないで。」とかぶりを振る。

やっぱり聞かれたくない事なんだろう。でも、一人で泣きはらすなんて。

知りたい。でも、知らない方がいい。彼女が気にして欲しく無いならそっとしておくのがいいはずだ。

頭ではわかってる。でも、ほっときたくない!

そう叫べ自分がいる。あんな泣き顔してた菜緒をほっときたくない。

女の子が、好きな女の子が泣いてるのをほおっておくなんて絶対嫌だ。でも・・・
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